読書

パチンコとアニメ

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はじめに

いつのころからかわからないが、テレビにはパチンコのCMが多い気がする。
新台入れ替え!とか、すげえアニメ!と思ったらパチンコのCMだったりすることはよくある。
だからパチンコのCMが多いというのはオレにとっては普通のことだけど、前はそうじゃなかったということを誰かから聞いていた。
確かによくよく考えてみると、なんでそんなにパチンコ業界がCMうつのか、もしくはうたないかはわからないし、子供が見るような時間にギャンブルのCMをしているのはおかしい気がする。
オレはパチンコは打たないけど、謎に包まれた感じと、不可解なかんじはずっと感じていた。
だが、特に何を調べるでもなく、脇をすり抜けてきた。
考えてみれば世の中にはそういうことは多いくて、車に乗るのにエンジンの仕組みを知る必要はない。
いや、この例だと打ちもしないからちょっとおかしいけどね。
でも、仕組みを知るとおもしろいものもあるんだな、でもそれを知るにはおかしいところを追求してさらに調べる能力が必要なんだ!と最近ある本を読んで思った。
疑問を軸にして調べてまとめられたものはおもしろい!

『パチンコがアニメだらけになった理由』を読んだ感想

最近読んだ本というのは、『パチンコがアニメだらけになった理由』という本だ。
その名の通りパチンコに、アニメとコラボしたものがどうして増えたかについてまとめられている。
作中にも書いてあるが、パチンコを打ったことがない人でも、ちゃんと読めるようになっているところが非常にいいと思う。そしてすごくわかりやすかった。

仕組みを知っておもしろいものと、たぶんおもしろくないもの

一方で仕組みを知ってもおもしろくないものもある。たぶんオレがエンジンの仕組みを知ってもおもしろくはない。理解できるかは別として。
おもしろいものの条件は、
・業界としてよくよく考えてみるとおかしいことが多い(エンジンの例だと物理法則に則ってるだけだからおもしろくない、どう見ても合理的である)
・身近に存在しているもの(パチンコが身近ってわけじゃないけど、CMとかでよく見る機会はある)
・出てきた答えにナットクせず、さらに調べられている(エンジンはここで止まりやすい)

この本の構造がおもしろくて、まず最初は基本的な謎を解決してくれ、それから出た答えに対してさらに不自然さを指摘し、さらに調べていくというものである。

これにより時系列がうまれ、すげえリアルタイムな感じがしておもしろかった。
ナットクのできる答えの追求、こんなふうに調べていくんだということのノンフィクションでもある。
単にまとめただけじゃなくて、それに至る過程が克明に記されている。
それぞれの時点でとりあえずの結論は出しているが、それにナットクせず調べている。
筆者も打たない、パチンコ業界には詳しくなかった人のようで、かなり初歩的?な謎に答えてくれ、スタート地点からサポートしてくれる。
出た答えがさらに謎を生み出し、掘り出していくという方法である。
その過程では、インタビューを断られまくったり、なんとか人脈を駆使してインタビューをとりつけたり、電話で失礼な対応をされたり(社名が出てくる)、まあいろいろあり、すげえおもしろい。

答えの追求から調べるという方法から考えたのが、単なる豆知識がおもしろくない理由である。

個人的に例えたいのが、「〜好きが語る〜知識」である。〜には映画とか、アニメとか、車とか、パソコンとか、小説とか、まあなんでもいい。
確かに詳しいのだが、どこかから仕入れてきた情報感がプンプンするし、その知識それぞれに論理的つながっていないので面白くない、単なる知識自慢になってしまっている。
そもそも好きだというジャンルでは、基本的な部分に不思議さを感じることもなくなっているような気がしないでもない。そのまま考えることなく、違和感なく吸収してしまうような。
特に映画好きの語る、カントクが〜を言ってたからここは〜なんだよ・・・というのはネタバレというか、ほかの感想をすべて潰すというか、話していて盛り下がる。それいったら何も言えないじゃん、同時にお前も何も言えないじゃん・・・みたいな。自分なりの立場で想像して、それを話したり聞いたりするのがおもしろいと思うのだが。
あと〜年の〜の映画と似てる、というのもなんかなあ・・・。両方見た人は多分誰でも思うわけであって、自分なりとはいいがたい。
ある個人を想定して言っているからよく伝わらないかもしれない。すみません。
とにかく、そういう人が現れたら、どんどん質問してみよう。
答えられればそいつはホンモノで、会話を面白くするために質問が不可欠な人だ。

まとめ

貪欲なルポルタージュ!
すげえナットクできた。作中での前提となる知識が必要だからあえて内容は言わないけど。
とはいえこの本に対しても疑問をぶつけ(て、調べる)なければ本当に教訓となったとはいえないだろう!

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