お疲れ様です、Kijimaです。
最近映画とかドラマとか見てなかったんですけど、久しぶりにNetflix見てみたら面白いのを見つけて一気に全10話みてしまいました。
今回はネタバレなしです。安心してください。
目次
あらすじ
ドラマ『マインドハンター』は一話60分〜45分のNetflixオリジナルドラマです。なんで時間がバラけてるんですかねえ。
主人公が凶悪犯罪者と接し、心理を分析していくさまを描いています。
刑事ドラマ??
上の行の説明からいえば、刑事ドラマといえるかもしれませんが、一般的な刑事ドラマとはまた毛色が違うと思います。
主人公はFBIに犯罪心理などを教える側の人間。
作中では犯罪心理が軽視されていたが(今では割と聞くきがします)、主人公はそれに着目する。
犯罪者の心理をあとから分析することで捜査に役立てられないかとひらめいて、手探りで犯人の話をきくことからはじまり、それを一般的な法則に落とし込んでいく。
かなり研究色が強いんですね。
どういうことかというと、いちばん最初のシーンこそリアルタイムに犯人と対峙してますが、ほかのエピソードにリアルタイムの犯人と対話するというのはあまりない。
ほとんどはすでに過去に凶悪犯罪を起こした人物とのムショ(刑務所)での対話で、心理を分析する。
みんな素直に話してくれるわけではないので、様々に工夫が重ねられる。
方法論も確立されていき、主人公が次第に成長していくのがよくわかります。
単純な心理戦、というわけではない
このように、タイトルからは心理学を駆使して犯人逮捕に結びつく、みたいなのを想像しますが、主人公は先駆者なのです。
海のものとも山のものともわからないものを、周りの疑問を尻目に研究していく。
だからまだなかなか応用はできず、ときに失敗しながらもひたすら話をきいていきます。
おもしろさ
テンポのよさ
犯人の話をきくときの会話シーンのテンポのよさはみどころだと思います。
おそろしく個性的な凶悪犯たち。
みなさんすごく不気味でした。
たくみに犯人にあわせたり、自己開示したり、これが徐々にうまくなっていくんですよ。
ちょっと怖くなってくるくらい。
魅力的な登場人物
主人公ホールデンはもちろんですが、相棒のテンチ捜査官も人間味あふれてて、ホールデンの前衛的な考えかたに保守的な姿勢を保っていました。
残酷な事件ばかりでうんざりしてるかんじが絶対そうなる!と思いました。ホールデンは元気すぎ。
主人公ホールデンには感情移入できないことが多かったなあ。
相棒テンチのほうが一般人ってかんじがしました(彼はエリートだけど)。
主人公の得体がしれない
主人公ホールデンが最初は新米ってかんじがしてましたが、どんどん成長していって、どこまでいくの?ってかんじに。
テンチは家族が描かれてましたが、ホールデンは家族は語られるだけで登場してないのですが、何かあるのかもしれません。
後半からけっこう変わってくるので注目しましょう。
けっこう畳み掛けてきます。
知的さ
主人公ホールデンの彼女との社会学の会話はすっげえアタマよさそうです。
マネしたい笑。
デュルケームとか出てきましたね。自殺論だけ読んだことある(自慢)。
ほかはゼンゼン知らなかったです。
読んだら思想的なものがわかるのかもしれません。
彼女との会話から尋問に役立てているのをみて、ああ、こうやって学んだことが役にたつときがあるのか、と思いましたね。
役に立つことを立証するプロセス
FBIが犯罪心理学などを学問のなかだけの世界、ととらえていた時代らしいです。
今はたぶんごりごりやってますよね?
アンビリバボーとか見る限り。
みんな認めてくれないなかで、凶悪犯人を尋問して心理を探る方法を編み出していったり、応用していったりしていました。
とにかく主人公は自分で方法を編み出していっているのです。
時代背景
1970年代のアメリカ
ちょっと古いです。
車とかみんな角ばってるかんじや、電話のでかさでそれを思い出します。
通り全体再現したりしてたけど、すごいよなあ・・。どうやってるのかすごい気になります。
たぶん時事ネタやアメリカネタを知っているとさらに楽しめるのだと思います。
たまに意味がわからないものがあったので、それは当時を生きたアメリカ人からすれば懐かしさをかんじさせるものだったりするんだろうなと。
そこらへんのニュアンスはわからないのでちょっと悲しいですね。
注意
エグい
ほとんどは犯人の述懐なので映像で見せられることはあまりないし(最初にショッキングなのがあるくらい)、写真は白黒なのであまりよくわからないので、言葉さえ我慢すればあまり気持ち悪くならないですみます。
・・・とはいえ、言葉自体かなりエグいのでこの手のが 極端 に弱い人にはオススメできないです!
アンビリバボー見れるなら大丈夫だと思います(ほとんどの人大丈夫だと思います)。
いまいちはっきりしないところがある
全部の事件がくっきりはっきり解決するわけではないし、曖昧なまま終わるところもままあります。
気になって眠れない人は・・・忘れましょう。
まとめ
刑事ドラマ好きな人はたぶんイメージと違うと思いますが、悪い意味での違ったとはならないと思いますのでおすすめです。
このドラマで、ニュースとかで凶悪犯罪が出た時にイメージをふくらませられるようになるかもしれません。
ものごとには原因と結果があるのです。