村上龍 読書

感動のクライマックス!・どんでん返しという広告は酷いネタバレである

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感動のクライマックス!・どんでん返しは酷いネタバレ

よく映画や小説の宣伝文句で、「感動のクライマックス!」とか「このどんでん返しを、予想できるか・・・」みたいなのがありますよね。
そういうのに限って露骨なミスリードだったり、あるいは何の意外性もなく真相だった・・・みたいなことが多いような気がします。

作品の残り時間や、ページの具合を見て、まさかこの結論で終わらないよな笑ーとか思ってたらフツーにそのまま終わったり。
要は宣伝文句が大いにネタバレになっています。
避けるためには・・・事前に何も知らべずに見に行くのが一番!?

前もってチェックすると

作品を鑑賞するときには事前にレビューをチェックすることが多いです。
レビューをチェックするというか、「映画 おすすめ」だのと調べてみることが大いです。
見る予定のない作品でだいたい世間でどのくらいの評価なのか、というのを大雑把に知るときには非常に便利です。

見る作品の前評判を知るのはカネ・時間をかけるからには損をしたくないからですが、コレで楽しみも奪われている気がします。
内容や出来についてだいたい予測がついてしまうのです。
先に知っちゃうと先入観でそうにしか見れないことも多いです。

レビューを見るだけでも広告でネタバレをしてしまう時代です。
スマホやゲーム、娯楽の多様化で、どのメディアも注意を引きつけようと必死なんですね。
なので本当に楽しむためには、セルフ鎖国(?)しかない・・・。

そうするとクソみたいな作品も、知られていないけど自分的にはすごくおもしろかった!みたいな作品も増えていくと思います。
それが「〜好き」ってことだと思うんですが、どうでしょうか。

友人の1人に、「映画好き」な人がいるのですが、そいつの映画についての話がまあおもしろくないので考えた次第です。
彼は私とおそらく逆の考え方でして、前もってそういうネタバレやレビュー、批評家などの解釈を恐れずに見るタイプの人。
なんでおもしろくないかというと、豆知識や監督などの話であり、彼自身が感じた内容についての話ではないからだと思っています。

見ただけではわからない裏話などを嬉々として語るのですが、脈絡がなく明らかにググった感じの情報。
自分で考えたのだったらその情報にたどり着くまでの作中でのとっかかり、疑問があって、それが脈絡になっておもしろいと思うのですが。

彼の話には自分の意見が出てきません。かわりに名作だの、駄作だの世間の評価ばかり・・・。映画好きとしてそれでいいのか?
もっとも、片方しか知らない作品のことで語ること自体が技術のいることで、超絶難しい・・・と思います。

ということで教訓・・・
・脈絡のない知識を聞かされても全然おもしろくない(自分でググればいい)。
・自分の意見や感想が出てこないのは、前もって調べるから(?)。

例:村上龍『オーディション』

前もって認知度の低さで言えば満点の作品『オーディション』。

以前にブックオフで買ったまま放置してたんですね。
なぜ買ったのかもはや全然覚えてない・・・。

あらすじ的には、40代の男が再婚相手を探すためにオーディションをして、ピチピチで超魅力的な女の子をゲットするという話。

悲しいかな、本の後ろの要約文の最後のほうでネタバレしています。

愛と愛の凶器が嵐のクライマックスを呼び起こす、迫真のサイコホラー・ラブストーリー。

これがヒドいのは、最後の20ページ以外は油断させにかかっているからです。
もし要約を見ていなかったらこれがどんなふうに展開するのか?ってなっていたかもしれません。

あからさまな何かある的描写も、ミスリードかなと思ったかも知れません。
でもこの文でゴールはわかってるわけですからね。もうなんかうーん!って感じでしたね。

溢れ出る駄作感(要約文のせいかも)

ネタバレもあってか、読んでるときに本書から漂う駄作感・・・はハンパじゃなかったです。
当然村上龍のほかの大作と比較して、ということではありますが、こんなテキトー(?)なのもあったんだなというのが素直な感想です。

お約束な展開、わざとらしくあからさまな(要約文のせいかも)伏線、脈絡のない態度の急変(そうなるのはわかってたものの)、無駄にリアルなグロ描写、・・・。

『School Days』 とかのアダルトアドベンチャーゲームのような感じです。
ヤンデレ・・・という言葉がぴったりですが、初出1996年なのでヤンデレという言葉は当時ありませんでした!
ヤンデレの最先端をいっていたという考え方もできるかもしれません(?)。

まとめ

ネタバレが向こうから飛び込んでくる時代を生きるのは別に大変ではないですが(笑)、楽しみがスポイルされているのは事実。
たまにはテキトーに選んでいきたいものです。

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