オープンワールドな見下ろし型RPG『Kenshi』をプレイした。
あらすじ
高度な文明が存在したことを匂わせる荒廃した世界で、仲間を見つけ生き抜いていくゲーム。
プレイヤーは戦闘、窃盗、製造、拠点開発、さまざまなことができ、仲間も非常に多く連れ歩くことができる。
このテのゲームは金稼ぎにこだわってしまう
このように、さまざまなことができるのがゲームのウリになっている。
圧倒的な自由に直面したとき、人はどうするか困惑するという。
困惑には、パターンで処理する。自由といいながらも、謳歌できる人は少ない。
私は現実世界において圧倒的な自由を享受しているに関わらず、ゲームや読書で仮想世界に入っていく。
そうして逃げ込んだゲーム世界でもその自由さに戸惑うのだが、ゲームでは対応ははっきりしている。
とりあえず金を儲けよう!と思う。
ゲーム内においては欲望がすごいので、何でも買いたいと思う。
買うための労力をいとわない。
それを現実世界で発揮すれば、日本経済浮揚に少なからず貢献できると思うのだが、そっちに行かないのはなぜだろう?
このゲームで金を儲けるにはいくつか方法があるが、最初は鉱物を掘って売ることにした。
わずかな益しか出ないのでチマチマ…やってる最中は楽しく、何時間もやっていた。
後に原料を加工しての販売、例えば布を買い付けて服を作る…というのもやったが最初はビミョーだった、最終的に革で服を作るのがコスパがよく、スキルが上がると売値が上がり金持ちになったのでとりあえずそこらへんでプレイに一区切りがついた。
金稼ぎは基本放置、MMOゲームみたい
キーボードでなくマウスで移動する、半自動で行われるリアルタイム戦闘、放置が多い…多くのMMOゲームの特徴だが、このゲームにも当てはまる。
オフラインゲームなのだが、徒党を組んだNPCが自動で行動を起こしているのでまるでオンラインゲームのように感じる。
…MMOを悪く言えば、何事にも時間がかかり、放置するゲームだ。
MMOだけでない、シミュレーションゲームもたいていそういうものかもしれない。
好きで楽しいのではあるのだが、万人にオススメはできないし、私もプレイ後、何をしてるんだろう?とよく感じる。
自発的に買ったり金や時間をかけるのに、人に勧められない、後悔する、というのは依存だ。
タバコを吸う人間も同じような反応をする人が多く、典型的な依存だと気付いてない。
ゲームも依存でやるものかもしれない。
ただし体や反射神経を使うものだと、効用が大きいと思う、何かを忘れられる。
集中だけが不安を消すのだ。
その点単純作業でマウスをクリクリするだけなのだが、妙に楽しかった。
例えば鉱石を掘ってお金を稼ぐとすると、掘る時間と運ぶ時間がかかり、利益はわずか。
しかし専用容器を用意しタスクを命令する、ということで自動化は用意なので、餓死にさえ気をつければ自動的に金を稼げる。
製造でプレイヤーができること、工夫するところは特にない。
何を売るか、を決定するだけだ。
加工して益を得るか、原材料で稼ぐか、そう
お金儲けという側面だけ言えば、ひどく単純なゲームだといえる。
まだそこまで到達できていないが(敵が強すぎてまだ全く勝てる気がしない)、このゲームのおもしろさ本質はたぶん集団戦闘にある。
経済は手段に過ぎないのだ。
派閥をマネジメントするシミュレーション・ゲーム
初プレイ時、1人パーティーで右も左もわからないまま村人?に話しかけると仲間になった。
こうやって仲間を集めてゆくゆくは大編隊を組んでいくゲームなんだな、と思い、とりあえずヤギでも倒してレベルアップ+金稼ぎを図ろうと考えた。
対人は危険みたいなのをレビュー読んだときに知っていたわけ。
が、ヤギにボコられ主人公が倒れ、そのまま治療できないまま速攻で死んでしまった。
名前とか外見とか数分だが、こいつが主人公!と思っていた矢先の出来事。
ヤギに倒されるわけないじゃんwみたいなことかもしれないが実際死んでしまった。
操作ミスの可能性もある。よくわからない。
が、冒険は普通につづいた。さっき仲間になった奴だけで進めることになった。
まるで死なんてありふれた出来事で、何も起こらなかったように…。
ゲームシステムを理解していくうちに、これは冒険で仲間全員をマネジメントするシミュレーション・ゲームであることがわかった。
兵士、商人、職人、はたまた泥棒…などプレイの幅が広く、想像とロールプレイのゲームだと思っていた。
そういうゲームでは往々にして主人公となるキャラクターが存在してそれを操作する、そうしないとロールプレイしにくいからだ。
しかしこのゲームは違う、リーダーの主人公を操作するのではなく派閥全体を指導し強化していく。
まとめ
まだ途中しかやっていないが、先進文明の痕跡が残る荒廃した世界、というのは大好きだし、マップが非常に広く変化に富んでいる。
荒削りなところは多いが、洗練の逆の意味である、エネルギーの強さを感じてもいる。
洗練はエネルギーを奪う。当然悪いことではなく物事のなりゆきなのだが、エネルギーが必要なこともある。