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アニメ映画『GODZILLA』はまず2作目まで見ろ!

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アニメ映画『GODZILLA』シリーズは、ネット時代の新しいスタイルの映画と言える。
映画で放映されてから2ヶ月程度あとに、早々とNETFLIXで公開する。

3部作であることが明らかにされていて、最近NETFLIXで2作目の『GODZILLA 決戦機動増殖都市』が公開された(タイトルがすごい)。

前作見てないと全く意味不明だと思われるが、これはVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスと連携しているからできたこと。

一般にVODサービスはイッキ見が多いため、あらすじ等に尺をかけず、作品をひとつの長い映画として製作すると言われる。結果、中身がより濃密になる傾向がある。

駄作な前作のあらすじ

ということで、前作を見てないと意味不明なので、一応おさらい。ネタバレ注意

ゴジラにより地球は征服され(ウルトラマンは現れなかった)、人類は宇宙に逃げ出し、あらたな居城惑星を発見する旅に出た。

旅の途中で同じように母星を失った宇宙人も仲間に加わる(たいして役に立たない)。

ワープ航法で探しまくるが、いっこうにいい感じの星は発見できず、反乱は起き、食べ物は底を尽きかけ、ジリ貧。

そこで、考え出されたのが地球に戻るという案。光速に近い速度で移動するワープ航法をすると外部の時間だけ過ぎ(相対性理論)、地球は2万年後になっている。

さすがに2万年後になるとゴジラも死んでるだろー笑、ということで地球に戻ったが、独自進化を遂げジュラシックワールドになっていた…。ゴジラも死んでなかった!

特攻と精神主義で辛くも勝利するが、もっとでっかいゴジラが登場し絶望…で終了。

めちゃくちゃ苦戦して倒したなかでの登場は衝撃でしたねー。全体を通してあんまおもしろくなかったですが、ここだけは衝撃。

てことで2作目の今回は、いかにしてゴジラ()を倒すか?が見どころ。と思っていたのですが、意外な展開…早い段階でラクに倒せんじゃね?ってなって仲間割れするトコが今回の見どころでした。

前作と同様、ゴジラという名を借りた全くの別作品

本家?の実写映画のゴジラを『シンゴジラ』しか見たことがなく、ゴジラとは何か?が実際のところわからないんですが、ゴジラを期待してみるものではない、というのは明らかに言えますねー。全くの別物です。

従来型ゴジラからの比較で批判入れてる人もいますが、もとからそういう方向で作られてないんで、筋違いの意見ではないかと思います。1作目は単純に作品として面白くなかった、てのは言えますが笑。

そして、ゴジラに対してイメージも思い入れもないから言える…と断りを入れた上で、今回(2作目)の作品はかなり面白かった前作はビミョー以下)。

うまく行き過ぎで逆にハラハラ、タイトル

今回はどうするのか?ちょっとハードル上げすぎじゃね?と思って見ていたが、中盤で異常にスムーズな展開
前作でちょっと出てきた「メカゴジラ」の設定がまさか生きているとは思わなかった…。

メカゴジラと何の捻りもないクソダサいネーミングではあるが、本質はナノメタルで、実際にゴジラの形をしているわけではない(好印象)。巨大ロボットで決戦的展開になったら興ざめだった。

この作品でいうナノメタルは、自立的に捕食し増殖するよう。謎の便利仕様だが、うーん、『ターミネーター2』のT-1000(液体金属)みたいなものか。

はからずもあれも2作目で傑作だった。この流れだと次回の3作目は…。

3Dプリンター的な機能で何でも生成でき、火砲と防壁で完全武装した街と罠を形作った。その名もメカゴジラシティー(笑)。

サブタイトルは「機動増殖都市」と漢字にしてるあたり、クソダサいのは認識しているようだ。まあ名前がアレだけど、完全武装の街はかっこよく機能的だった。

急に反ゴジラ勢力が有利になり困惑していたが、これで勝てる!という段になってエクシフ(宗教、美形)、ビルサルド(筋肉ズ)、フツア(原住民)が不穏な動き。

ですよねー。ゴジラがいなくなった後の勢力争いに勝たねばゴジラを倒した意味がないので。歴史で見たことがあるような展開、よかったです。

前作はイマイチだったが…設定が生きてきた?

ゴジラ()を倒した前作はあまり面白くなかった。
登場勢力・人物はやたら多く無能で、特攻で、その割には対立軸は対ゴジラしかなかった

今回はやたら出てくる宇宙人勢力と思惑の違いが明らかになった。

エクシフは宗教命!で不気味だし、ビルサルドはナノメタルが出てきてから急によくしゃべるようになったのが気持ち悪いし、フツアは言ってることは意味不明で何考えてるかわからないし、母船の委員会?の人たちはすぐ帰ろうとする…圧倒的ゴジラでまとまっていた仲間が、瓦解していく様子がじつにハラハラして面白かった。

ゴジラ戦でも常にビルサルドが不気味で、基本的に団結していたものの、結局最後は袂を分かつことになった。

表面上は目的は同じように見えてましたか、その手段イデオロギーがゼンゼン違ったんですねー。

次はどうなる?

前作では宇宙人を出す必要性がわかりませんでしたが、今回は活躍していました。
特にビルサルドがフィーチャーされてた印象。

こんな感じで次はフツアとエクシフが掘り下げられそうです。

自分の力で倒す!と決意した結果メカゴジラシティーを破壊してしまいましたが、どうやって倒すのか気になるところ。

自分の力で倒すと言ってしまった以上、今回のような秘密兵器は出てこないと思うんですが、次回作はここらへんどうするんですかね。気になる。

1作目でつまんねーとなった人多いと思いますが、今回の2作目は面白かったです。おすすめ。

注)ナノメタルや各種兵器には映画で言及されない部分にも多く設定がある模様で、詳しくはWikipediakのGODZILLAの項目にて。本文では、映画でのみ読み取れる情報を元に記述しているので、無知乙wとか言わないでくださいね…。

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