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『マインドハンター』第2話の解説

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前回に続き、『マインドハンター』のわからないところをいろいろ調べたみたことを書いています。今回は2話です。

冒頭の場面

カンザス州ウィチタにて。
絶縁テープを使い、机にはんだごてなどがあり、職員はスーツの職場。
どういう職場なのかよくわからない状況だが・・。
「絶縁テープの替えがほしい。」→「ならカラを持ってきてくれ、カラ=テープが切れた後の芯だよ、でないと新しいのを渡せない」→「冗談だろ?」と言って立ち去る。

どちらの意図もわからないやりとり。疎通がうまくいっていないかんじがします。

飛行機内でのホールデンとテンチのやりとり

”ビーチ・ボーイズになる”と言われる方がまだマシだ

「ザ・ビーチ・ボーイズ」・・・1961年に結成されたアメリカのサーフ・ロック・グループ。
米国西海岸の若者文化、特にビキニの娘、サーフィン、改造車(ホットロッド)、青い海などをテーマにしたポップな楽曲で知られている。
刑務所に聞きこみにいく>ビーチ・ボーイズになって、サーフィン三昧で水パイプ吸いたいといわれるほうがまだマシ。どれだけ突飛か、という話か。

ホールデンが一言だけ言ったセリフ、「フォルサム」

・・・フォルサム刑務所のことか。
マンソンが関わった刑務所はふたつ。
フォルサム刑務所・・・カリフォルニア州フォルサムにある刑務所
CMF(California Medical Facility)・・・カリフォルニア州バカビルにある医療刑務所。カリフォリニア州立医療刑務所。ケンパーがいるのもこの刑務所。
会話の流れ的にビーチ・ボーイズ関係かと思ったが違った。
マンソンは1974年3月に精神病を理由にフォルサム刑務所からCMFへ移動をしている。1974年10月にフォルサムに戻った。
1976年3月に再びCMFへ送られている。
本作品の舞台は1977年なので、マンソンはバカビルにあるCMFにいる。

会話の流れ的には、ホールデンが刑務所の名前を列挙しているときにテンチが”ビーチ・ボーイズ〜”をと言って割り込んできたので、無視して「フォルサム」と続きを言ったかんじか。

映画スター

そのあと「映画スターになって犬を飼う」とか「イーストハリウッドに住んで、・・・のほうがましだ」のくだりは元ネタがわからなかった。普通の話にしては突飛すぎるので元ネタがあると思うのだが・・・。

エド・ケンパーとのやりとり

身長2m以上体重130キロ以上ある体格で、女子学生を6人殺した。
頭を切り落とし遺体と性交、母親を撲殺し母親と性行為をした。母親の口で。
15歳で祖父母を殺害し、犯行前も精神科にいた。
だがうまく更生を装い退院した。

作中で語られる生い立ちや理由は、一般的に言われているものの通りのよう。
また、ホールデンのした「自分自身に対して政府ができることは?」という質問に、「拷問して殺す」と答えたのは、
裁判での答弁がもとになっているようだ。

ジェリー・ルーム

ジュリー・ルーム→地元の警察官がよく通っていたバーの名前。実在し、史実でもケンパーや警察官がよく通っていたといわれる。

ポリス・ストーリー

ウォンボー(Joseph Wambaugh)の『ポリス・ストーリー』(Police Story)
1973年〜1978年にアメリカ国内で放送されていたドラマシリーズ。
6シーズンで103話放送された。
が、ケンパーは逮捕された後1973年5月に裁判を受けていて、ドラマの第一話は同年3月に放送され、2話以降の放送は10月となっていて1話しか見ていないことになる。
刑務所で見たというのも考えられるが、逮捕以前に見ていて警察官と話をしたことや、
ドラマを観て警察の考え方を研究した、というのが矛盾する。
ここはフィクションなのだろうか?

ニュースで報道されていた人

デヴィット・バーコウィッツ
・・・テンチが見ているテレビに出ていた人。実在する。
前回第1話でも話題に出てきた。
郵便局で仕分けを・・と報道されていたのは、
実際に彼が逮捕されるまで郵便局員として働いていたためか。

エド・ケンパーとのやりとり

ロボトミー手術

・・・精神外科手術。情動緊張や興奮などの精神障害を除去する目的で前頭葉白質を切除する手術のこと。
1950年に多くなされたが、効果への疑問視、副作用の大きさ、人権的でないことから1970年代にはロボトミーから手術から患者を守るための法律が各国で制定された。
1977年時点では危険性を知っていたはずなので、、ケンパー自身でも治す方法はロボトミー手術しかないと考えているということだろう。事実いったかどうかは不明。

フランシス・ファーマー

・・・アメリカの女優。悲劇的な生涯で知られる。
彼女がロボトミー手術を受けたというのはデマ。
1982年に彼女を題材にした映画でも描かれたが、事実と異なることが裁判で明らかにされている。

シーケンス・キラー(シリアル・キラー)

・・・ホールデンのモデルになった実在の人物ロバート・K・レスラーが1984年に提唱したことば。
犯人の右岸が殺人行為に置かれている(組織やテロリズムではなく)のが特徴。
ケンパーによると北米で35人以上いるという。・・根拠は??

テンチのセリフ

キューブリック

「作品群だと?キューブリックのつもりか。」
・・・スタンリー・キューブリック。映画監督。『博士の異常な愛情』『2001年宇宙の旅』など。社会風刺や芸術性の高い作品が多いところからか。

バーコウィッツの手記出版も州が法規制にむけて動いてる。

・・・サムの息子法。1977年にアメリカで制定された。”犯罪加害者が自らの犯罪物語を出版・販売して利益を得ることを阻止する目的で制定された。”

エド・ケンパーとのやりとり

デビーのアドバイスのせいか、このやりとりはいきなり砕けてる感じがする。
打ち解けるため自分のことを語るホールデン。

「エリオット・ネスみたいな堅物だった」

・・・アル・カポネ(アメリカのギャング)逮捕に貢献した捜査官。

「メルヴィン・パーヴィスとか?」

メルヴィン・パーヴィス・・・アメリカのギャング。銀行強盗。会話の流れ的にどう関係しているのかわからなかった。

「大学に行ったら急にウォーレン・ベイティに。」

・・・作家、脚本家、俳優、監督など、映画関係でさまざまな功績を残した人。共演者との数々のスキャンダルが有名。めちゃくちゃ多い。
堅物からすっごいプレイボーイになったということ。要するにすごいヤリ○ンになったということですね。
あんまりそんな風に見えないけど。

サクラメント警察署での変わった事件の相談

ローズマリー・ゴンザレスが73歳
自宅で殴られ瀕死の状態で発見。飼い犬がノドを切られてた。
やたら具体的なのでモデルがあるのだろうが、わからなかった。

ハッタリ

ケンパー「ジョセフ・ウォンボーをどう思う?」ーホールデン「知り合いだよ」
「ウォンボーは、ビルの話を参考にしてる。ストーリーそのものじゃなく、心理学的見識や専門用語の面でね。」
・・・テンチの反応からいってハッタリか。ケンパーが好きなドラマで参考にしている、と語ることによって権威づけるための。

ケンパー「フラワー・パワーやラブ&ピースの時代さ」

フラワー・パワー:消極的抵抗と非暴力イデオロギーを用いて、ベトナム戦争反対の反戦運動などを行ったこと。
ラブ&ピース:ジョン・レノンとオノ・ヨーコが行った平和活動。
要するにどちらも反戦運動。

エレベーター、LL,UL,1,2

地下室にいくためにエレベーターに乗るシーン。
見慣れないボタンが2つある。
・・・UL=Upper Lobby
・・・LL=Lower Lobby

同じ表記のある六本木ヒルズのあるビルでは、
UL階でエレベーターに乗ると偶数階にしか止まらず、
LL階でエレベーターに乗ると奇数階にしか止まらないらしい。
この建物では1階と2階しかないので、別の意味なのかもしれない。

参考:http://blog.livedoor.jp/august1st1975/archives/50424036.html

箱に書いてある言葉

ビルが持っていた箱に書いてある
「UNITED STATES POSTAL SERVICE」
・・・アメリカ合衆国郵便公社。

まとめ

エド・ケンパーが初登場しました。
エド・ケンパーにも注目ですが、同時にホールデンにも注目しています。
このときはかなりケンパーに同情的というか、擁護することが多く、単に研究のため以上のものを感じました。
また、「許可を得るより謝る方が楽だ」など、命令を順守しない態度はこのときからかなり出てますね。

※特に表記のあるもの以外はWikipediaを参考にしました。

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