amazonへ出品するのに便利そうなのでバーコードリーダーを買った。
BUSICOMのBR-900Lという機種。お安い。
武士コムではなく、ビジコムというらしい。
いかにも業務用な名前だ。
USB接続の、なんの変哲もないバーコードリーダーで、設定(音を出さないようにするとか)はバーコードを読むことで設定して、機器に設定が保存されるという原始的というかいかにも古い感じだが非常時は強そう。
買ってよかったバーコードリーダー、今回はその紹介をしていこうと思う。商品というかバーコードの話になります。
利点
・出品ですばやく使える(必須レベル)
ちょっとピっとやれば番号がすばやくパソコンに入力される。Amazonの出品画面ではISBNを使用すると一発で商品がわかるので非常に便利。
店のバーコードでは数字がでないのであまり意識したことはないが、入力機器なんだなぁ…ということを感じさせる。健気な感じがする。
擬人化するとたぶん仕事できるクール系+健気という一見矛盾している感じになると思う()。
・amazon JSの入力で使える
またもAmazon。
wordpressでamazonへのリンクを貼るときに便利な追加機能、amazon JS。
IDBNで検索すると一瞬ででてきて非常に便利。
本の名前はけっこうかぶっていたり長かったりするので時短に役立つ。
・その他楽しいことに使えそう
バーコードリーダーは一般には広まっていないが、けっこう使用範囲が広い気がしている。
今まではリーダーの価格とか印刷とか変換とかデータベースとか個人にとってのハードルは高かったのかもしれないが、今はふつうに安く使うことができる。
わたしはバイト時の時間計測に使うことにした。
バーコードの種類
ということでバーコードは便利である。
使ううちに興味を持ったのでいろいろ調べたりテストしてみたりすると、止まらないというか、バーコードの奥深さに気づいた。
明日から豆知識として話せるかもしれない、バーコードの基本知識をまとめた。
バーコードは
・データベース規格
・形状規格
の2つの概念で構成されている。
まずデータベースのほうから見ていこう。
ISBNを考えてみる。
本についてる2行あるやつですね。
世界共通で本に使っているらしい。
世界にひとつだけの番号。イマジン。
比較的最近である程度前に出版された本には付いていない。
国会がデータベースを公開していてISBNがわかればすべてがわかる!と思いきや、あまり使い勝手がよくない。
画像がなかったり、現在価格がわからないので多くの人はAmazonから書誌情報を取る。
日本の行政にITを期待してはいけない例の一つ。
次にJANコード。
これは日本共通で使われている、工業製品の流通用に付けられるやつ。
チェックデジットがある。
最後の桁はそれ以外の数字の計算によって求まり、スキャンした数字と比較することで正しく読み取るかチェックする。
13桁で長くて、手打ちすると大変。
2つともデータベースで、数字と商品のセットのことを言っている。
何が違うのかというと結局のところ、どこが管理して発行しているかということ。
だからJANコードのように13桁でも存在しない数字で作成してもそれはJANコードではない(たぶん)。
どこかのメーカーの製品と同じ数字を生成すればJANコードといえる。
つまり、JANコードとかISBNとかの本質は数字と商品のデータベースで、線に見えているものは単なる数字の表しかたに過ぎない。
形状規格
データベースがいろいろあるように、バーコードの形状にもいろいろあって、バーコードリーダーでは基本どれも読み取れる(1次元バーコードなら)。
長いやつほど多くの数字やアルファベットを打ち込める。
JANコードは数字を13桁打ち込めるが(13桁固定)、CODE128は数字・アルファベット128文字打ち込める(可変)。
でも100文字も打ったらバーコードがとんでもない長さになるのに笑った。
英語圏の人だったら定型文をバーコードにしておいて入力することもありそうだ。
QRコードは2次元バーコードともいい、正方形のモザイクみたいなやつである。
より多くの情報を入れることができるが、スキャンの精度が悪かったり機器が高かったりするので流通その他お仕事の現場では1次元バーコードが主流で、2次元バーコードの時代はたぶんこない。
データベースの検索キーとして利用するだけなので、そんなに情報量はいらない。
将来的にはたぶん一足とんでICタグが導入されるのだろうが、それはまた別の話。
1、2次元どちらもスマホで使用できる。
QRコードは有名で最初からスマホに搭載されていることも多いが、1次元バーコードはアプリが少なくて需要も少なそう。あまり反応も良くない。
が、バーコード初心者にはいいかもしれない。
どういうときに役立つか?
データベースが別にあり、キー値をスキャンして照合し、セットの値を取り出すのに使用する。一意の値を入力することでたとえば商品名、在庫数、時間、その他のデータを取り出せる。
さきほどいったように、データベースがあって初めて効果を持つのがバーコードというものなのである。
パソコンの画面上と現実世界を結ぶものといえる。
この特性からとくに…
・多品種なモノが大量にある
・キーボードその他入力機器が持てない
・速さと正確さが要求される
といった状況で非常に役に立つ。
そういう意味で、レジや倉庫はわかりやすいと思う。
ししか個人でも役立つときがたまにあるような気もする。というか利用したい、と思ったのだった。
バイトの時間計測に利用する
ネット検索してみると、結婚式などの出席確認に利用する(前もって招待状に印刷し、ネットでQRコードにアクセスして返信)とか流行ってるみたいだし、蔵書管理に利用するとかいろいろよさげなのがある。
オリジナルでひとつ考えたのは、バイト(コンビニです)時の時間計測に利用することである。
例えば1便(弁当とかがたくさん来る)の入れ込み、品出し、精算、洗い物に何分かかったのか、何分休憩できたのか…。
別に意味はないが、要するに一人で仕事していてモチベーションが湧かないし暇なのでやろうというわけだ。
スマホを持って仕事をするわけにはいかない。
個人経営ならまだしも、チェーン店は客からも店長からも怒られる気がする。
とはいえバックヤードにパソコン置いて作業のたびいちいち行って入力は面倒だ(実体験)。
一方、紙であればたぶん目の前でリーダー持ってスキャンしていても違和感がないし遊んでいると思われて苦情が来ることも多分ない。堂々とすることができる。
仕事に数字を割り振ってバーコードに変換して、あとはvlookup関数で参照してついでに時間を記録すれば…なかなかいいものができるかもしれない、と考えた。
Excelを持っていないのでGoogleスプレッドシートでやってみた。
出来がよくないググったつぎはぎのようなものができた…。
Bluetooth接続がよかったかもしれない
スプレッドシートが動けばいいので、スマホでもバーコードリーダーを持って入力ができる。
スマホ(アンドロイド)とUSBを変換するアダプタがあるので有線で接続するのだが、どうも微妙だ。
持ち運ぶには線が邪魔。
無線がよかったかもしれない…。と思った。
無線だったら店でもさらに自由に使えるだろう。
接続したスマホをバックヤードに置いて、リーダーをポケットに入れ紙をどこかに貼っておいて自由にスキャン。
レジの前にでもバーコードを分散させて貼っておけば、レジ時間を計測するなんてこともできる。
計測はたいてい場所とセットであり、それぞれに貼っておけば計測の手間は減る。
まあ、あまり意味はないが…。
バーコード、奥が深い…。