はじめに
『カンバン』をご存知だろうか。
かんばん方式、とも呼ばれることもある。
あのトヨタの生産方式・・・ということらしい。
以前に何かの講義でそのトヨタ式のウラ面(人間性をなくすとか)をルポした本を紹介している人がいたので、完全にいいイメージとはいえなかったが、以前紹介した『ソフトウェア開発者の人生マニュアル』で言及していたので、試しに読んでみた。
(ここでいうカンバンとは、トヨタの生産方式を参考にした、ソフトウェア開発における手法について述べている。)
本を読んでオレは、 自分のタスク管理として 利用しようと思ったわけである。
よって何かのチームとして導入しようとしているというわけではないという視点を持って、以下読んでほしい。
読んだ結果として、かなりおもしろい、やってみる価値のあるものだと感じた。
実際今実行している。
どうなったかを、また記事で紹介していきたい。
いくつか、そのおもしろいと思ったところを紹介していきたい。
少ないタスクに集中する
細かい理論に関しては本を読んでほしいが、この本全体のテーマは、同時に取り組むタスクを減らす(そして、作業全体のサイクルを早く回す)ということである。
直感的にわかると思うが、複数のことをしていれば、思い出したりする手間がかかって、スピードが遅くなったり、ミスとなりやすかったりする。
これは人数が多くなるほど、効果を発揮する。
ヒマとなる人員が減り、全員動くことになるからだ。
なぜこれにおもしろいと思ったのかというと、ちょっと前コンビニでバイトをしていて、どうもマルチのほうがいいのではないかと思ってたが、普段の生活でいろんなことが滞っていた。
ブログは更新しないし、プログラミングの学習はなかなか進まないし、読書も進まない・・・。
何回も繰り返せる単純動作で速度が要求されるなら、マルチがいいが、それ以外には応用しないほうがいいのだ、ということをごく最近は考えていたところにこの本だったので、ちょっと感動したのだ。
間違ってなかったのだと・・・(よくバイトの人にマルチにやれと怒られてたから、というのもある)。
とりあえず、多人数での使用が想定されているが、一人でも効果はあると思う(個人での使用はあまり言及されていない)。
直感的にわかりやすいものにする
カンバンにする理由というのは、直感的にわかりやすいものだからだそうだ。
だから本書では電子ツールではなく、ホワイトボードなど物理的なカンバンを作ることを推奨している。
ソフトウェア開発なので、積極的に電子ツールを利用することを推奨すると思いきや、そうではないことが意外だった。
本を読んだ後は確かに、物理的カンバンのほうがいいと思った。気楽に見れる、移動させる動作がおもしろいなどの理由で。
特に本来の用途である、多人数での運用だとこうやって大きな一つのものを見れるのは重要だろう。
オレはよく、なんとか電子ツールを利用してやろうと思うのだが(本来は目的があってそれにあって使用するべきなのだが)、そういう方向になってないので、参考にしたい。
どんどん改善、チームによって最善のやり方は異なる
考えて見れば当然のことなのだが、いろんな方法論のやり方を見ていると、その方法に固執しやすい。その方法をするのが目的になってしまうことさえある(楽しさを覚えることすらある)。
前の項目とかぶるが、本来は目的があってそれにあった方法があるのだということだ。
この本はそれを教えてくれた。
チームで話し合って、どんどん変えていくというのがすごい新しいと思った。
この本はその一例を教えてくれているにすぎない(だが突き放すことはなく、罠についても教えてくれる)。
まとめ
本を読んで、実際にカンバンを作ってみたので、次回にそれを紹介したい。