ループもの。
作品の媒体を問わず、かなり好きなジャンルだ。
あのカチッとはまるような伏線回収、今までゼンゼン気づかなかったところへの驚きが好き。
今回は、Netflixオリジナル映画、『ARQ』を紹介する。ネタバレはたぶんないので、安心してほしい。
ループについての基礎知識
冒頭でいったように、この映画はループものだ。
注意、ループものであるというのは開始5分で判明するから、これは全然ネタバレじゃない。
ループものについての基礎知識をまとめておくと、
・ループする記憶を主人公(周りの人のときもある)は程度の差はあれ、持っている(明確な記憶か、デジャヴくらいの違い)。
・行動によって進行が変わる。
・ループにSF的な理由がある。
尺の短さのなかで
1話完結なのだが、前の話の続きのような形で物語が始まる。
尺の長さの短さのなかで、ループものを表現するのってあきらかに大変そうだ。
そういえば映画でループものって初めて見た気がする。
ということですげえ急いでるかんじはするが、同じ箇所を端折るのが早くて、快適だった。
1ループが2,3分というときもあった。
だが意味不明な状況のなかで、徐々に世界観や、おかれた状況がわかっていくかんじはまさにループもののそれだった。
ループとSFって不可分だと思っているけど、短い時間の中でちゃんと説明もしていたところがいいと思う。
また、尺の短さの感じは舞台となる場所の少なさにも現れている。
というのも、主人公の家?しか出てこないからだ。
ちょっと外に出るものの、すぐ中に戻る。
家の中だけで物語が完結する、至上最高の 引きこもり映画かもしれない 。