『ブラック・ミラー』シーズン4が公開されましたね。
今までのエピソードはすべて見てきて超おもしろかったので、シーズン4ももちろん見ます。
今回1話を見ましたが、やっぱりキレキレですね。すごくおもしろかったです。
1時間10分あり、内容やボリューム的にも映画といっていいくらいだと思います。
クオリティ高すぎ!
目次
登場人物
ロバート・デイリー
CTO(最高技術責任者)。
冒頭は主人公っぽい人で温厚で内気な面が強調されるが・・・。いかにもオタクというか、技術者な人。
インフィニティ内での豹変はすごいと思いました。
気恥ずかしさから遠目に見るためか、ジロジロ見るクセがあると言われたり、社長じゃないと言われたり、なぜか散々な言われよう。それが彼のストレスになっていた・・・。
ジェームス・ウォルトン
CEO(最高経営責任者)。
社交性がすごい人。デイリーと真逆っぽい人。技術と社交性、こういう組み合わせの起業家ってけっこういそうですね。
ナネット・コール
カリスター社に来た新人。
「コードが好き」らしい。圧が高すぎてちょっとこわい。
技術者とか研究者ってみんなこういうかんじなのかな。
と思いきや、クラウドにきわどい写真をたくさん保存していたりする一面もある。
彼氏はエリオットというらしいが、クリスマスに予定はなかった。別れた??
カビール(ドゥダニ)
インド人?っぽい人。仕事任せたのにアップデートがクリスマスに間に合わなかった。
以前にシステムを数分止めたことで怒りを買い、DNAを採取されデイリーの世界に閉じこめられた。ゲーム内ではヘッドセット的なものをつけている。
ネイト・パッカー
一見信じられないがインターン。
おっさんに見えるがよくよく見ると確かに若そう。
サンドイッチを間違えたことで怒りを買ったかわいそうな人。トイレでナニかしてDNAを採取された。インターン先で何やってんだ笑。黄色い服。
タラスカ
目がコワい女性。ナネットに忠告した人。
エレーナ
恐ろしく無愛想なのに受付係にいる謎の人。カリスター社は即刻辞めさせるべきだと思う。もしかしたらツンデレで、CEOウォルトンの好みなのかもしれない。いや間違いない。トナカイの格好には不覚にもよさを感じてしまった。
船内では『アバター』に出てくるような青い人。
ヴァルダック
この人も社員。悪役。
ジリアン
マーケティング部の人。
逆らって怪物の外見にされた。
トミー
ウォルトンの子供。社内見学でDNAを取られた。コピーされたトミーは宇宙にウォルトンの目の前で宇宙に放り出されて死んだ。デイリーの冷蔵庫に保存されているので何回でも蘇る。
用語
スペース・フリート
デイリーが大ファンの、宇宙を題材にしたテレビ番組。そんなにおもしろそうには見えない。最新のIT企業の社長とダサさっていうギャップがいいですね。
Netflixでも見れるらしい。実際に探したけどなかった。ググッても見つけられなかった。架空?
カリスター社
CALLISTERINC.
社名の由来は『スペース・フリート』の宇宙船の名前から。
フィギュアとゲーム内で出てくるカリスター号が超そっくりで再現度がものすごい。
これ彼一人で作ってんだよな・・・。
ウォルトン曰く、職場環境はちょっと変わっていて、自由なようだが細かく気を配っているらしい。
オムニコーダー
現実世界との通信装置。
バニラ・ラテをスキムミルクで
現実世界では彼が飲むことを知らないようだ。ビビリだから・・。
ちなみにスキムミルクは脱脂粉乳のこと。はだしのゲンにも出てきましたね。
タイムループの亜種か
コールの、ある時点の自分が分岐して自分に干渉しようとする感じは、タイムループの感じにも似ていますが、また違って新鮮でした。
また、コピーされていることを信じてもらうのは早々にあきらめて脅迫というのもよかったですね。
しかも並の脅迫ではなく、リベンジポルノというネットだけで完結する方法も最近のもので、皮肉がこめられていますね。
未来な方法じゃなくて、いかにも今起こっている、現実的な方法を取るのがいいんですよね。ああ、ブラック・ミラーだなと思う。
あと、宇宙+ポルノ脅迫っていう組み合わせも新鮮でした。
あの格好でそういうはなししてる状況がすげえおもしろい。
デイリーの世界の性のなさと、性を積極的に?利用しようとするコールが対象的ですね。
とりあえず、宇宙モノではあまりない組み合わせでおもしろかった。
コピーの恐怖
このストーリーで語られたようなことって、小さい頃すごく考えてた記憶があります。
録画してたのを巻き戻しとかするたびに、映像の中にいる人たちは同じことを繰り返してるかな?とか、ゲームをセーブして、切ったあとって主人公たちはどうしてるのかな?
その状態でずーっと立って待ってんのかな?みたいな。
さすがに今じゃそんなことは考えてないけど、案外これからありそうな気がしたね。
また、このテの人格コピーの怖さって、おんなじ記憶を持っている分岐した自分が、ひどい目にあうが、これを書いてる自分そのものがコピーではないということを否定できないのがコワイと思ってます。
アイデンティティの問題ですね。
また、生きてる世界そのものが、もしかしたら誰かが創りだしたものなのかもしれないっていうことも考えてしまいます。
世界・宇宙がコンピュータのシミュレーションなんじゃないかっていう説がいつだったかありましたね。
だから、コンピュータがコンピュータを作り出すシンギュラリティ(技術的特異点)以降の世界では、処理速度が追いつかなくなってシャットダウンされる・・・みたいな説もあります。コワイコワイ。
コンピュータ
デイリーは「Infinity」に自分独自のModを入れて、独自の世界を楽しんでいました。
Modは、非公式にゲームに機能を追加する遊び方です。
オレも『Minecraft』でやってました。新しいアイテムとか武器とかマップを追加してました。
宇宙船のカリスター号の再現度がすごかったですが、アレは自分で作成したということで、デイリーのスゴさがわかりますね。服装のダサさまで再現しています。
デイリーのコンピュータの画面にいろいろ出てきてますが、OSがなぜかONO-SENDAIになっています。オノ・センダイ・・・。
どう見ても日本語っぽいですが、ググッてみると音楽グループみたいです。情報が少なすぎてよくわかりませんが、スタッフの遊び心なのかもしれません。
Infinityの実行ファイルが.exeで終わってて、Windowsの形式っぽいのですが・・・。
また、ビデオカードが「NVIDITITA」になっててちょっとおもしろかった。
冒頭でネットフリックス出てきますし、実在のものが多いのかな?と思いますが、そうでもないみたい。
まとめ
死ぬに死ねない、無限に続くというどうしようもない絶望感がすごかったです。
あとはちょっとのミスでなじってくるような会社とか、あるいは部下が思い通りに動いてくれない感じとか、見る人によって全く変わりそうな解釈がいいですね。そういう作品いいですよね。
もうそこまで来てる超近未来な感じで風刺してくる威力がすごい、『ブラック・ミラー』でした。