私見

ブックオフは声楽ノウハウを自社製作商品の第一歩にするべき

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新品の本を買うやつはバカ

読書をするとき、方法は主に3つにわかれる。
新品か中古か、借りるかだ。

新品を買う必要性にかられることはほとんどない。
まだ出回ってない本で、話題の本だったら買うかもしれないが、何年も前に出た本を新品で買う人間はバカだ。

本は情報を売っていて、野菜や肉と同じく情報も時間経過で価値を失っていく。

友人と本屋に寄ったとき、誇らしげに何冊か買い、頼んでもいないのに見せてきたときに、こいつは見栄を買っているのだ、と思った。
本屋が存続しているのは、バカで見栄を張る人間がいるからだ。
新品の本屋なんか潰れればいいが、出版不況など言われるわりに、なかなか潰れない。

新品を買うやつはバカだ。

なのでブックオフには、よく行く。

品揃えはビミョーなことが多いけど、108円で買えるのは嬉しい。
お宝を見つけるような感覚もある。
大きな本屋に行ってもあまりワクワクしない。

どうせ買えるのは限られていると知っているからだ。
品揃えは少なくとも、実際にたくさん買えるほうがいい。
みみっちい。

ブックオフは永遠に続いてほしい。
核戦争が起きてもブックオフは生き残ってほしい。

が、経営的にヤバいらしい。
まず売る本の確保ができてない。
安く買い叩くのは周知の事実なので、誰も売りにいかない。

確かに行ったことない。
そもそも出版不況で市場に出回る本が少ない。

メルカリとか電子版の普及とか、理由はほかにもあるだろうが供給面は致命的だと素人にもわかる。
近くのブックオフも一軒潰れた。

ブックオフ店員の特徴

ブックオフが永遠に続くことを願い、108円コーナーでしかお買い物できないことに罪悪感と無力感を感じながらいつものように近所のブックオフをハシゴするわけだが、疑問に思ったことがある。

声いい人多くね?男女問わず。

入店時「いらっしゃいませぇ〜〜〜〜〜ぇ↓〜〜〜〜〜〜ぇ↑↑」みたいな。ディスっているわけではない。
文字にすればこのようになるというだけだ。

声をちゃんと出している。腹から響いていて、掛け声をグーッと伸ばして最後に上げる。
今村優のラジオが流れる比較的静かな店内で、さらに響く。

どの店でも美声を浴びる確率が高い。
なぜだろう?そもそも若い人が多いような気もしてきた。若いほうが大声は出る気がするので。

若い人は本が好きなのか、目のよさが要求されるのか、本は重いので運ぶために体力が要求され、おじさんやおばさんは淘汰されるのかもしれない。
あるいは、おばさんは往々にして社交性と会話スキルが高く、会話できない環境では生きていけないというのも考えられる。

あるいは、美声のポテンシャルを持つ人間を多く採用しているのではなく、教育によって美声・ポテンシャルを引き出すような研修があるというものだ。
技術としての声楽だけでなく、ひ弱でもやしっ子な文学少年・少女が積極的に店内と中古本に美声を響かせるようなマインド面での教育をしてしまうのだ。

あるとすれば、そのノウハウや成果は売ったほうがいい。
ブックオフ・合唱団を結成しレッスン代を取るのもいいし、『ひ弱でもやしっ子な文学少年が店内で美声を響かせ客と中古本を震わせるようになったブックオフ・105の研修・DVD編#22』みたいな媒体を作ってもいい。

NETFLIXが配信会社でありながら制作会社であるように、流通網を活かして自社製品を売るのである。
もしかしたらもうやってるかもしれないが、知らない。

ググっても出てこないのはないのと存在しないのと同じだ。

目立つためには、『ひ弱でもやしっ子な文学少年が店内で美声を響かせ客と中古本を震わせるようになったブックオフ・105の研修・DVD編#22』が必要なのだ。
あくまでこれ自体で利益を回収する必要はなく、自社製品をやります!の第一歩にすればいい。

本当にいいものは内側からは気付かないものだ。

ぜひなんとか生き延びて本屋業を続けてもらうため、アイデア出してみました。

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