村上龍 読書

大学生こそ『13歳のハローワーク』を読むべき理由

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給料は上がらない、税金や保険料は高くなる、年金はもらえるかわからない、リストラに怯える…いやな仕事でも我慢していればいい暮らしができる時代は終わった、らしい。
むしろそういう時代があったんですね…。
セーフティネットがなくなったり雇用形態や市場が常に変化しているので、イヤイヤやっていたら淘汰される。世の中にサービスは溢れ返っているのだ。

人は成熟し好きなこと、熱中できることでないと結果が出しにくい。
個人において、結果≒集中力×時間で、どちらもミもフタもなく熱中・没頭が前提条件になる。

結果が出せない人間をおいておく余裕はなくなってきている。
経済発展したはずなのに、なぜ余裕がなくなるのかはよくわからないが、これが格差が広がるということなのかもしれない。

『13歳のハローワーク』は13歳に向けて興味別に仕事を紹介し、仕事につく方法、必要資格を知ることができる本で、2003年に出て売れまくった。
優しいイラストと文章で、ありがちな職業紹介本の淡白さ、辞書っぽさはない。
職業教育として教科書に採用するべきだと思う(道徳は潰していい)。
今までそういう本がなかったことがオドロキだが、昔はそれくらい未来と仕事を考えなくてよかったのかもしれない。

全部読んで、大学生が読むのは全然アリだな、と思った。
そのことを書いていく。

大学生も対象年齢(遅いけど)

わたしは仕事についてシリアスに考えるお年頃の大学生だからか、たぶん13歳よりも食い入るようにして読んだ。

小学生のとき読んだ記憶がある(あまり覚えていなかった…)が、まさか10年後に読むことになるとは思わなかった。
大学生が読むには選択肢が狭まっていて遅すぎで、だいぶ残念な意識低い系大学生な気もするが、適当に企業名で就活している人も多いような気がするのでまだマシ、いちおう選択の余地はあるということで対象年齢だろう。
フリーターの言い訳となっている説もあるらしいので、大学生がギリだ。
好きなことを仕事にしたほうがいいが、何もしないよりはイヤなことでも仕事にしたほうがいいということだ。

あとはカンブリア宮殿見たり読んだりしとけば、だいぶ就活とか仕事へのモチベーションが上がると思う。カンブリアに出るような企業は競争ヤバそうですけど。

興味の方向性がわかる

小学生ぶりに自分が何をしたいのか考えた。
わたしにはいまだに何になろう、食っていこうという具体的なプランがない。

読むと自分の興味がある、やりたいと思う分野がわかる。
全部通して読むと、明らかに読むだけでワクワクして楽に読み進められる部分と、全く興味が持てず入ってこない部分があることがわかる。
興味のある部分を認識することから具体化させて絞っていくものなのだと思う。
というかしないといけない。就活。

仕事にしたいことは、すでに体験している

今まであまり明確に考えてこなかったが、結局のところやりたい分野は自分がすでになにかしらの形で触れていたり、身近に知っていることなのだと思う。
だから本来は自分の中にあるのだから何を読むまでもなく、わかるものだ。
当然自分探しとかセミナーとか必要ないが、いろいろな見栄とか、会社名で選ぶ慣習…に惑わされて、大切なものがなにかわかりにくくなっている。

***

1dayインターンとか、SPIとか、ESとかカタカナ、略語まみれで得意げに語る大学生と企業担当者を見るとゾッとしてしまうが、重要なものがわからなくなっていることと無関係ではないように思う。

ということで意識高い低いを問わず大学生の方々、『13歳のハローワーク』を読んでみるのはどうだろうか?

調べてみると2010年版の新しいのが出ている。
7年で全く変わるだろうからなー。そのうち読んでみたい。

あと、変化が大きい時代において好きなことがどのように作用するか、会社に依存するリスクを示した寓話『シールド(盾)』は職業選択と強い関係があるのでセットで読むといいかもしれない。

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