サイコパスと駆け落ち。
この言葉の組み合わせで思い出すのは、アメリカで起きた実際の事件です。
駆け落ちしたまま、何人かやっちゃった・・・みたいな話で、その恋人も手にかけた・・・だったかは忘れましたが、まさにドラマみたいな事件があったのをアンビリバボーかなんかで見た記憶があります。
『このサイテーな世界の終わり』はサイコパスの少年が、家庭環境が悪く性格がひねくれた女の子を次なる「標的」にし、逃避行をするフリをするという物語。
フリをしながら、いつ殺すかということを狙っているのです。
貧相な外見で妄想しがちな主人公と、口が異常に悪いがまあまあかわいいヒロインがメインの登場人物です。
物語にありがちなヒロインの性格を示す日本語・・・ツンデレとか、ヤンデレとか、そういうどの言葉にも当てはまらないようなヒロインらしくない性格の悪さ・下劣さに注目。人としてどうかと思う。
史実・現実での連続で人をやっちゃったサイコパスの方々はものすごいものです。
そのようにサイコパスが成長するストーリーで、家庭環境や周囲の人間の対応が形づくっていくことを示すものとして見てもよし、それとも意外とどこかで救われる物語なのか、分岐はどこなのか、ということをよく想像して、観察すれば楽しめると思います。
ヒロインの荒れ具合・サイコパスの主人公という点から言えばもっと血なまぐさい物語で、温かい人情劇など望むべくもない、という気もしますし、主人公の貧相な外見、実行に移せないヘタレな面があるところを見れば人情劇のほうにいくかも?と想像することができます。
あるいは、人情劇と見せかけて落とす!みたいなのも想像できますね。
結果がどうあれ・・・主人公は問題を抱えていて、それが解決されるのか、悪化するのか。
それをワクワク見ることができた作品でした。
1話20分、8話完結なのでサクッと観ることができました。