前々から狙っていた都市開発ゲーム「Cities: Skylines」(以下CS)が無料プレイ期間中だったので、プレイしてみました。15時間ほどやってみた感想を書いていこうと思います。
結論からいえば、楽しかったのですが、私の思っているものとはちょっと違った印象で、私の中であらたなジャンルを開拓したような気がします。その根拠とともに述べていきます。
目次
どんなゲーム?
CSは、都市開発ゲームです。目的は・・・シナリオモード以外だと特にないですが、基本的に町を発展させ、人口を増やしていくことが目的になります。
町を発展させるには、まずあらかじめマップ上を走っている高速道路を街に引き込み、人が来れるようにします。そして定住してもらうために水道・電気・警察・病院・交通機関・・・といったサービスを拡充していきます。そうすると住宅地に人が住み始めます。渋滞をはじめ人工が増えるといろんな問題も発生し、それを解決するのが醍醐味になっています。そして人口増は税収増で、さらに規模を拡大させていく・・・という流れです。
属性的には、箱庭、交通、シミュレーションといった感じです。これらが好きな人はやってて損はないかと思います。
特徴
美しい町並み
シミュレーションされた街は3Dで表現されています。近づいてみると人や車、ビル、ビルの看板、家・・・のひとつひとつを観察することができます。バリエーションが豊富なので最終的にすべて同じような建物の町並みに、ということもありません。
このゲームでは、自動的に道が作られることはないのですべての町並みは基本的に自分が作ることになります。あのときは何もない道だったのに、今はこんなに綺麗、自分よくやった!的な気分に酔いしれました。
MOD・アセットが豊富でカンタンに導入できる
MODはゲームに新しい機能を追加したり修正することで、おなじみの人が多いと思います。CSでも豊富で、操作性の不便を解決したり、ゲーム性を変化させることかでき、新鮮にゲームを楽しめます。
アセットはあまり聞き覚えはなかったのですが、要は建物・道路・乗り物といった外見を持つものを追加することです。最初の設定だとそんなに高いビルは登場しないのですが、追加すれば登場するようになります。
なかにはファミマなどコンビニもあり、よりリアルさを追求できます。
経営ゲームではなく、箱庭都市開発ゲーム
私は最初、CSは経営ゲームかと思っていました。さまざまな困難を克服し、資金をなんとかやりくりするもの、といった具合に。実際にやってみると、そうではないことがわかります。
どういうことかというと、普通にやっていれば簡単に黒字になり、一応資金や融資という概念はあるものの経営上いき詰まることは、ほぼないということです。また資金的に工夫して差がつくこともほとんどありません。つまりこのゲームは都市造りに専念するゲームなのです。
都市造りもそれなりにおもしろく、楽しさの新規開拓をしてくれた感はありますが、ちょっと物足りない気分がするのも確かです。基本的にシミュレーションゲームは作業だと思ってこれまで生きてきましたが、その作業を耐えられるのはよりよい効率性だったり,利益率だったと思います。問題に対して試行錯誤する意味がそこにあったのです。
ということで、プレイするとき私が意識したのは妄想です。都市名を近隣の地名にして、ちょっとダメな(笑)街にしたり、森林多めにしたり、川作ったりと脳内設定に基づいて街を作成していきます。基本グラフィックが綺麗なのでめちゃくちゃにしても絵になるのがよかったです。
こうやって遊んでいると、昔に帰ったような気がしました。小学校のときって何やっても楽しかったですよね・・・。それって妄想入ってたからかも。
渋滞する車以外の交通要素はオマケ?
CSには唯一、技術がないとどうにもできないことがある。何かというと・・・車。今のところ、高速道路がIC作ってもめちゃくちゃ渋滞してしまいます。これからの課題です。
ところで車以外の交通機関(地下鉄、電車、船、飛行機)もあり、それはどうなのかというと、あまり考えることはありませんでした。路線を作成したあとは自動で運行されるのです。また、地下鉄以外は市間の交通に使われることはなく、マップ外部の交通に使われます。なので電車は線路をつないでおけば自動で外部から電車がやってきますし、飛行機に至っては空港を作るだけで勝手にやってきます。そこらへんは自分でやりたかったですね。DLCを買えばそこらへんできるようになるみたいですが・・・どうなんでしょう。
中国の自動運転都市はこんな感じ?
CSでしている、都市を最初から設計し発展させるということは荒唐無稽ではなく、現実にもある。中国は自動運転の新都市を2035年までに開発し、北京郊外に自動運転専用の巨大都市を作る・・・ということらしいです。一番の不安定要素は人間の運転するクルマ・・・だったら専用にすればいいじゃない!ということですね。今でも上海にそういう地区があるみたいですが、大幅にグレードアップですね。あらゆるスケールが大きい中国。中国人はCSが得意だったりするのか・・・?
スペック
プレイしたPCのスペックは、i5-2400 + Geforce 750Ti + メモリ12GBです。必要スペックがかなり高そうでしたが、私の環境でもカクつくことなく快適にプレイできました。
まとめ
もしCSが経営ゲームだったらもっと言うことはありますが笑、これは箱庭ゲーム。箱庭ゲームとしては、かなりおもしろいと思います。楽しみ方の開発をさらに進めていこうと思います。