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外部の視点から被災地福島を見る―『世界の”現実”旅行』2話

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NETFLIXオリジナルドキュメンタリーで、『世界の”現実”旅行』という番組がある。
各話ごとに国を変え、ジャーナリストがそれぞれの国の闇と危険に満ちた不気味な観光地のツアーを体験していく。

1話は、『ナルコス』の舞台となった町メデジンの監獄ツアー、麻薬王パブロ・エスコバルの元で殺し屋をやった男がガイドするツアー、カルト宗教や、メキシコシティの国境超えツアーなど、危険で濃いツアーを紹介していた。

1話で趣旨を理解し、次はどの国かなと思っているといきなり日本で驚いた。
福島原発の周辺地域、樹海、軍艦島、ハウステンボスの「変なホテル」を紹介していた。

軍艦島はわかるけど、福島原発周辺や樹海を観光地として認識したことはない。
福島周辺のツアーがあるということを初めて知ったが、調べてみると確かに結構あるようだ。

映像の中でのツアーは、主に英語圏の外国人たちが小型バスに乗り避難区域を避けてドライブするというものだった。
みなガイガーカウンターを持ち、線量をこまめにチェックしていた。
線量はしばしば危険値を超え、日本政府がいう安全性は、多いに疑問ということを叩きつけた。

ここらへんが日本のマスコミで放送できない理由だろう。
政府の発表と異なり実際は危険で放射線まみれなのだし、被災地や被災者に配慮する必要があり絶対に放送できない。被災地はタブーとして忘れ去られようとしている。

観光地として(なかなか言いにくいが)考えてみれば、避難しているのだから建物は残ったままで人がいなくなり、奇妙な光景が生まれているのは間違いない。
実際、異様な景色が広がっていた。

割れたガラスの建物が草に被われ、ホコリに満ちて(放射線を多く含む)、信号機だけが点灯し誰も歩いていないし動いている車もいない。

除染土壌も、モノリスのようにそびえ、津波がひどかった地区には墓石だけが流れずに残されており、不気味というよりほかにない。

また、映像の中で言われていたが、軍隊の施設のようにバリケード封鎖されていたり、警察が道路を封鎖していた。人は、治安維持や交通規制のための警察官だけがいる。そんな事実を知らなかった。

途中、車を下りてはいけないところで勝手に下りて、廃墟のゲームセンターに侵入していた。中はモノが散乱しホコリに満ちていて、…ということをカメラにおさめていたのだが、その直後警察に厳重注意を受けるという事態に。そのまま放送されてるけどね…。

最初は放射線量0.2が危険だと言われていたが、最終的に10くらいまで到達し、紛糾してツアーのバスは引き返した。

被災地の今を知る映像として、日本の外部から情緒的にならず、ニュートラルに見ることができる。

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