村上龍 読書

だれでも最初は慎重・遠慮がち

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20代前半にして、芥川賞作家となった村上龍。

彼のエッセイ『すべての男は消耗品である。』はすでに連載35周年(もう最終巻を迎えた)である。
キンドルで1巻〜13巻を読むと(まとめて収録されている)、さすがに本の中で年数が経っていくのを感じる。
1巻は30代でまだ若く一人称は「オレ」で、割とグダグダ書いているようなところもあったのだが、いつの間にか「私」になり、政治・経済の話の比率が多くなっていったのが印象的だった。
作家になってかなり初期に書かれたと思っていたのだが、デビューしたのは1976年、「消耗品」は1984年なので意外と後。
地位を確立した後だから色々好き勝手グダグダも書けたんですね…。

『村上龍全エッセイ』では、『限りなく透明に近いブルー』でデビューした1976年〜1981年のエッセイが収録されている。
収められている最初の文章は、作家としてのデビューが「ブルー」だったので当然かもしれないが、芥川賞受賞の挨拶のような文。
まだ慎重で、遠慮がちな感じのする文章がほとんどを占めていて、新鮮な感じがする。

最初から、今のようなふてぶてしい感じなのかと思っていた…。

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