『結局「仕組み」を作った人が勝っている』を読みました。
放置して稼ぎたい人ホイホイな題名に釣られて買ってしまいました。
結論から言うと、こういうことに興味を持って実際に取り組んでいる人には大いに参考になるのではと思います。
本文中にもありましたが、逆になんとなく、ラクして稼ぎたいな〜って人にはあまり参考にならないかと思います。
オレ自身はあまり覚悟がないということを感じましたねー。参考になってないかもです。
あらすじ
題名からだいたいはつきますが、一度儲かるシステムを作り、あとは大きな手間をかけることなく収益を維持している人たち10人を取材したリポートになります。
だいたいの収益額、そこまで達するようになった試行錯誤、仕組み、失敗、成功などかなりまとまっています。
全体的な感想
実際読んでみて、真面目な本だなと、思いました。
どういうことかというと、成功や仕組みだけに目を向けていないんですね。
そこに至るまでのその人の道のり、失敗などにも目をむけています。
どのケースでも、最初からビジネス視点でやっていたことがわかります。
需要があるところに見当をつけ、うまく収益を上げる方法を盛り込んでいますね。
また、一本道でなく試行錯誤であることもわかります。
失敗も成功の道筋として、淡々と語っていた印象です。
エジソンが言っていたことを、まさに淡々と実行していたことがわかりました。
会社勤めの片手間にやっていたという人も多いですね。
仕事で忙しいなか、すごいバイタリティーですね。
気づいたこと
仕組みを作り出す人には営業出身の人が多い
人と人をつなげて報酬を得ている、どのケースでもそれを強く感じましたね。
需要と供給を結ぶわけですから、本質的にはそういうものなのかもしれません。
また、つなげるのは需要と供給だけじゃなくて、供給が自分ができないのだったらほかの得意な企業や人に具体的に提案する、というパターンもありました。みんなが得をしています。
いいものを作れば勝手に売れる、というわけでは当然ないんですよね(オレもよく忘れます)。
紹介されている人はみな、需要があるいいものを作った上で、それを上手く人によさを伝え、提案していました。
営業で鍛えられたセンスがかなり武器になっている、と思いましたね。
これからは営業力を持ったモノ・サービス作りに長けた人が重宝されるのでしょう。
営業で実際に接することにより需要を探り、モノ・サービスを作ってそれを提案する。
当たり前だろ!と言われそうで怖いですが汗・・・。
取材したその後のところが面白い
オレが読んだのは文庫版で2013年なんですけど、初版は2007年のようです。
最初の取材の後にさらにその後が加筆されています。
面白いのは、仕組みを作り上げた人たちは一様に、さらに収益を上げているということです。
既に何もせずに多額の収入が入ってくるのに、さらに働き、さらに儲けているということですね。
時代が変わっても、一度構築したノウハウによって新たなものを作り出せるということです。
皆一様に熱心に働いていました。
また、それでも変わらず素朴な生活をしている方もいました。
もう心から仕事が好きでたまらないんだろうなと感じましたね。
まとめ
とてもおもしろかったです。
趣味気分じゃ、絶対に稼ぐことはできない。そう思いました。