異常に速い交通系カード
コンビニでバイトをしていてまずうんざりするのが決済の方法がめちゃくちゃ多いこと。
クレジットカード、プリペイドカード、edy、id、クイックペイ、交通系カード(スイカ、パスモ、イコカetc)、・・・
しばらくして慣れてくると、決済の速度に違いがあることに気づきます。
クレジットや交通系以外のカードをタッチさせる決済は、読み取った後に微妙にタイムラグがあり、レシートが出てくるまでに時間がかかる(3秒くらいだけど)のです。
こんな感じ。
ピッ(決済方法をバイトがレジにタッチする音)
サッ(客がカードリーダーにカードをかざす)
(一瞬待つ)
シュワーン・・・(例えばedyの場合。変な音ですよね)
ピッ(バイトがレジの決済完了ボタンを押す音)
(一瞬待つ)
ウィーン(レシートが出てくる)
かざしてカードを読み取る時、決済をする時と2回一瞬待つ時間が発生しています。
忙しい時間だと焦るんですよね。
しかし・・・
交通系カードだけは異常に速い。
リーダーにカードをかざした瞬間(文字通り)読み取り、レシートも一瞬で出てくる。
非接触式カード支払いに「クイックペイ」がありますがアレは全然早くなくて、交通系のほうがダンゼン速いという笑。
その謎がちょっと明らかになったので紹介していこうと思います。
JR東、廉価版Suicaを研究
ヒントは4月19日、日経新聞の記事でした。
JR東日本の社長が海外に輸出するために廉価版のSuicaを研究している・・・という話題でした。
なぜ廉価版かというと、コストが高いから。引用します・・・
同社長は「Suica」について、現在のシステムをそのまま輸出するのは「性能が過剰すぎ、採算が合わない」と指摘。現行のSuicaは首都圏の混雑時でも改札で遅延が出ないよう、大量のデータを迅速に処理できることが売り物だが、読み取り速度などを見直し、コストを抑えたものを開発する方針を示唆した。
なるほど・・・
アレって高性能だったんですね。考えてみれば駅の混雑のあの人数をさばくわけですから、高性能なのも頷ける。
しかも護送船団方式と逆で、一番混雑する駅の、ピークの時間帯に合わせて設計されている・・・。
ということで主な目的からして、ほかのカードとは比較にならないポテンシャルを持っているといえる。
速さの理由
とはいえ、リーダー自体は変わっていない。
非接触式ICカードはすべて同じリーダーで処理している。
ということで、違いが生じているのはデータの送信の速さ??と考えられます。
おおざっぱな仕組みはたぶん、
レジで読み取り→本部に送る→照会→レジに送る→額面決定→本部に送る→決済→レジに送る→レシート出てくる
でカード情報本部?とやりとりをしているはず。
ということで本部とレジの2往復分の送信の速さに違いがある!ハズ。
調べてみると、ある程度蓄積してから分散サーバから一斉送信するとのこと。
つまり、本部まで送る必要がなくその場(ストア・コンピュータとかで)で処理をしているということ。だから速いんですね(お高いんでしょうね)。
自動コンビニでは必須になる速さ??
この高性能が役立ちそうなのは特に自動コンビニですね。
アメリカの自動コンビニ「Amazon Go」も、画像を見る限り改札から店に入り、改札から出るよう。
スムーズな出入りとセキュリティから言えば改札があって当然ですね。
電車に乗るように、コンビニに入るのに交通系カードが使われることには違和感がなさそうです。
実際のAmazon Goではスマホに表示させたQRコードで入店みたいですが、こっちのほうが速いのか、便利なのか・・・?
技術の進歩が楽しみです。