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福岡市の最大の魅力は近場にある豊かな自然!

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高速バスは素晴らしい―情報格差

福岡市に遊びに行った。
よくよく考えれば一人で準備をして他県に行くのは人生で初めての経験だった。
ずっと鹿児島にいた、…時間やお金がないというわけではなく、単に高速バスで簡単に安く行けるということを知らなかっただけだ。

自分で簡単に行けるということが前提があって初めて、想像力が喚起されて、様々な情報が入ってきて、行動に移される。
自分に当てはまらない、ピンとこない情報はスルーされる。
テレビやCMで遠く離れた場所の食レポを見ていても、実際に自分で行ってみよう!とはならないが、近くの店だと行ってみようと思うようなものだ。

地方、特に都市ではない部分では公共交通が発達していないので、自家用車で移動する。
なので免許や自家用車を持たない限り、どこへ行くのも自由という精神の開放は得られない、それだけでなく周囲からも成人とみなされない。

一方で自家用車が制約となることもある、例えば若い人間は車がないのでどこへも行けないと思ってしまうし、成人〜老人は車に頼りほかの公共交通機関をあまり利用しなくなり、車で行ける範囲に絞って考え、遠出、特に海外へ行く人は少ない(経済格差もある)。

一方大都市、人口が100万(科学的理由はない)を超えてくると、住民が公共交通機関を利用する率は高くなり、幼い頃から公共交通機関を利用し、どこへでも行けるということを理解し、身近な情報が多いので情報の感度が高い。
感度が高いというのも変かもしれない、ターゲット層と重なっているので感度が高くなるのは当然だ。

田舎が悪いとかそういう話ではない、ただ高速バスを利用して、移動の自由を感じただけだ。
何をしても自由だけど、自由を楽しむためには情報がいる。
情報は物理的距離や、脳科学的に伝達に限界がある…私はそのことに気付いてなかった、違いがあるって認識さえしてないことが知らないということだ、恐ろしや。

最高の自然環境

さて、福岡市に実際に行って驚いたことはいくつかあった。
わざわざ「市」をつけるのは、市以外何も知らないし、県全体で論じることに意味がないからだ。
私はずっと鹿児島に住んでいて、ある時期まで福岡県民はみんな都会人だと思っていた、が当然福岡出身といってもド田舎出身もいる。
むしろ都市と非都市の差が大きく、地方コンプレックスをこじらせたような人間も、いる。
県に意味はない、どの都市に住んでいるかが重要なのだ。

話を戻そう。
驚いたことは、都市の中に豊かな、整備された自然があることだ。
例えば、大濠公園。

あれだけ大きな池、公園が日本の都市内にあることは東京を除いて稀だ。
海外に目を向けると、北京にはたくさんある―11大公園として言われていて、大濠公園の何倍もの広さを持つ公園がゴロゴロあり、たくさんの市民がくつろぎ、運動し、話し込み、デートしていた。

大濠公園で中国人の割合が多かったのは、地元を思い出すような、そういう理由…もあるのかもしれない。

個人的に村上龍の『半島を出よ』の情景が浮かんできた、北朝鮮兵士と警察の特殊部隊が衝突し警察が全滅した聖地?である。
ゆったりくつろいでいる人々を見て、その中に走る緊張感は、異常事態を示すのにぴったりだろうなと思った。

また、中心部から少し離れた湾内の島には長い長い橋が架けられ、整備された自然―例えば「海の中道海浜公園」には、凄まじい広さの公園に、動物園、巨大な遊具、サイクリングロード、博物館…があり、体力が続く限り楽しめた。
ただそれが子供にとってすべていいかというとそうじゃない気もする、工夫や危険が一切ないのに楽しめる子供は創造性なく、金で変える楽しみの下に生きる経済の奴隷になるだけだろう、子供は未開の自然で勝手に楽しんでいればいい。

まあ子供はどうでもいい、大人がどうかだ。

日本の都市、特に地方都市に決定的に足りないのはビルディングの高さ・数ではない、自然だ。
もちろん少し走らせれば自然はゴロゴロ転がっているのだが、必要なのは手軽さだ、リラックスして散歩し、じゅうぶんなスペースで適当に話し込めるような自然公園だ。

特にこれといった特徴のない地方都市、例えば熊本市、宮崎市、下関市、松江市…なんかが人口がある程度あるにも関わらず、死に枯れているように感じるのは、そういうのが充実してないからだ。
うん、決して、人口とかビルディングの高さではない。

私が住んでいる鹿児島市がユニークだと思い、その他大勢の死に枯れた都市と違うのは桜島がありフェリーで160円で行けるからだが、それがなかったら死んだ都市なのは間違いない。
桜島では遊べるような場所は少ないのだが、スペースは広い、また市内どこからでも眺められるだけで自然効果があり、素晴らしい。
時間や季節によって桜島はまったく違った姿を見せ、ときに噴火して灰と話題を提供する。

野村総合研究所が出した「成長可能性都市ランキング」では、九州出身者が作成したとしか考えられない顔ぶれ(総合都市ランキングで九州全県が1〜30位にランクインしている)になっているが、自然環境は正しく評価されていると思う、「都市の魅力」で福岡市が1番、鹿児島市が2番だった。

ということで、福岡市の最も素晴らしい点は、身近な広大な自然スペース―だと思った。
当然、交通面とか、コンパクトシティとか、人口とか、就職口とか、経済発展とか、人当たりのよさ(街なのにすごくよかった)、もあるのだが、最も根源的な理由は豊かな自然が美しいからだ。

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