街を見上げると、かならず見かける電線。
黒く、家で使っている延長コード線より太めで樹脂的な何かに覆われているに見える。
電柱の最上部付近に金具があって、そこに引っかけられてピンと張られ、延々と続いている。
見かけの平凡さと違い、電線は危険であることを知識として知っている。
凧が引っ掛かかったら必ず電力会社に電話しないといけないし、まして電柱に登って触ってはいけない。
そうすると誰もが思う疑問がある。
鳥はどうして感電しないのか、ということだ。
そういう疑問は先回りされていて、小学生か中学生の理科の教科書に書いてあったQ&Aで書いてあった記憶がある。解説は実際のところよくわからなかったし、今でもわからない。
とにかく2本触ると感電するということだ。
電線は被覆されていないのか?
しかしそれ以上に疑問がある。
電線って被覆されてないのか?
ほかの例、たとえば電車の架線の場合は架線は被覆なしの、明らかに鉄っぽい素材だ。
それにパンタグラフ(電車上についてるひし形の棒)を押し付けて走り、雨の日にたまにショートするのかピカッと光るのを見るとああ電気が流れてるんだなと思う。
釣り竿を引っ掛けて感電事故が起きるという話もよく聞く。友達の一人もそれで死んだ。
電線の被覆(っぽく見えるもの)は飾りなのか?
調べてみても、知恵袋しか回答が出ない(笑)。
いくつか説がある、どれも1つの事実だと思う。
・接続部など被覆されていない部分がある。
・隙間に水が入りこみ実質抵抗がない場合がある
・傷があり感電する場合がある
・被覆が薄いので抵抗が低いもの(金属棒、水に濡れたモノ)が触れると電流が流れる
・高電圧だと絶縁できない
・鉄塔の高圧電線は被覆されていない
・抵抗が低いものは被覆があっても通電する
基本的な知識がないのでよくわからない。
確かなのは、街中の電線は被覆されているということだ。
ということで、水濡れや傷や汚れなどない場合は2つ同時に触れても感電しない。
ただしたいていは水や汚れがある。
抵抗が少ないものが付着している場合接続部を伝って、電流が流れることになる。
ということで、結論。
被覆はあって2本触っても大丈夫なときはあるが、たいていは感電する。
特に電柱付近の接続部分は被覆がない部分があり確実に感電する。
何か引っかかったらすぐ電力会社に、というのは取ろうとするとき電柱を足がかりにすることが多いためか。
凧から感電した、という話は聞かない。
電柱付近で登って事故に至るときが多いようだ。
そしてここが特によくわからないのだが、抵抗が低いものは電線に近づくだけで電流が流れるという。
たとえばカーボンの釣り竿だ。
カーボンの抵抗値は10μΩ。流れやすいイメージのある鉄とかの金属と同じくらいだ。電気抵抗率の比較
皮膚は10KΩもある。100億倍の違いがある。
被覆で完全ガード!…とイメージ的には思うのだが、人体くらいの抵抗を持っていないとガードにならないようだ。
気をつけよう。