どうも、Kijimaです。
今回は『ナリワイをつくる』(伊藤洋志)を読んだ感想を書こうと思います。
あらすじ
従来の、会社で働くという意味の仕事でも、自営業という意味でもない、人に貢献する「ナリワイ」をさまざまに駆使して、生きようよという本。
乱暴に言うなら、田舎で暮らそう的なことを主張している。
家造りや、床の張替えなど各種DIYをはじめ自分でできることが増えれば、生きるためのお金は少なくてよい。
お金が少なくていいということは、収入も少なくて言い訳で、多くの人が収入を得るために健康を害している社会を生きるための方法を提示している。
ナリワイとは
「ナリワイ」とは上で述べたようなDIYから、旅行案内、結婚式のプランナーなど、人それぞれあり、それを専業としてやるわけじゃない、事業でもない業のことです。
ゆるーい感じが特徴だと思います。
最近のはやり?
最近こういう気ままに生きる系って多くないですか?
それだけ社会に歪みがあるんでしょう。
亜流の生き方っていうか、会社に就職する以外の道を学校教育では教えてくれませんから、こういう知識は必要だと思います。
オレは大学生だけど、周りの人の仕事観を聞いてみてそんなに上昇志向な人を見たことがない。
生きていけるだけのカネを得て、自分の趣味が楽しめればそれでいい、みたいな人が多い。
もしかしたら昔もそうで、働き始めてから会社に忠誠を・・・みたいになったのかもしれないけどね。
ホントに体感で、印象でしかないのだけれど、会社に忠誠を誓うみたいな人はいないだろう。
そんな人が具体的にどうやって自分で道を切り開くかというときに、「ナリワイ」というような考え方があることを知っておくと心がらくになると思う。
でも実際じぶんでやるとなると尻込みしちゃうんだよな・・・。どっちつかず。
対照的な人
対照的に、朝日新聞の特派員の人(50代くらい)の学生への講演(大学の授業)で、自分の会社(つまり朝日新聞)のことを「我が社」と言っていたのが印象的だった。
会社として 社外の人と話をする、みたいな場面であれば「我が社」が理解できるけど、そうじゃない彼個人の話を聞いているときに、飛び出した「我が社」に、価値観の違いをかんじた。
生きた年代の違いなのか、大企業だからか、社会経験の年数のちがいなのかわからないが、とにかく理解しあえないかんじがした。
さらにその人は特派員のときに撃たれ、人質になりかけたというから驚きだ。
会社に一生捧げる、みたいな人ってホントにいるんだなと。