私見

サザエさんと罪と罰

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ガンジーはドM?

世の中にはバイオレンスなドMな人がいる。
特に、男女関係になるとDV男は犯罪の香りがするが、DVを妻からうける男というのは変態的な感じがする。
いつかのニュースでもDVを妻から受けている、というので以前から警察に相談していたが、聞き入れてもらわれず、何かの事件(どっちかが殺した?)になったのを見て、首をかしげた。
そのDVに、なにかしら快感を得ていたんじゃないの?と思う。なんかちょっとわかるんだよね・・・オレ自身がそうであるから、快感という視点でしか見られない。
さすがに暴力はどうだかわからないが、何かしらなじられたい、というのはある。
話を戻すと、腕力でいつでも勝てる(彼の妻がプロレスラーでもない限り)のに、暴力を受けるのに甘んじていたのだから、彼は何かしら精神的に得をすることがあったと考えるのが自然だ。
無抵抗主義。
ガンジーもそんなふうに快感を感じていたのかな、と偉人を汚しながら考えるのだった。

マスオさん

ドストエフスキー『罪と罰』を読んでいて、序盤にそんなふうにDVを受ける夫そのものが出てきた。
まあ髪の毛なんかを引っ張られて引きづられて喜びを得ているという、真性のお人だ。
時代的・地理的にこんな人もいたんだな、と思う。
意外と、空間・時代を問わず家庭、男女関係は似たようなものになるのかもしれない。
多分時代的には、今よりもっと女性の権利がなかった頃の話で、それでも変わらない部分があるというのはなかなか興味深い。

昔というと、昭和の頑固オヤジをもっと強化したようなのがたくさんいるというふうに思っていたが、案外そのイメージのほうが特殊なのかもしれない。

また、DVを受けながらも、家族を愛している、というのには面食らった。
正直理解できる気がしない。

イメージしたのは「サザエさん」のマスオさんだが、彼はたぶんDVなど受けていない。DVを受けながらもマスオさんのように落ち着いていられる・・・オレにはちょっと理解できない。
DVを受けるマスオさんも見てみたい気はするが。
意外と喜んでそうに見えると思うのはオレだけだろうか?
まあたぶん見る機会はないだろうが・・・(だから国民的アニメになれたのだろう。でもなぜ、薬にも毒にもならないのに国民的アニメになるのかはちょっと不思議な気はする)。

名作には、時代を問わず生き残り・通用するだけの一般的な法則が含まれているのかもしれない。
DVを受けて快感を感じるというのは、一見マニアックに見えて、一般的な法則だということだ。
サザエさんと、『罪と罰』の意外なつながりにちょっと安心したのだった。
『罪と罰』なんてもっと超ムズイやつかとおもってたからね。

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