自民党の穴見議員が肺がん患者にヤジを飛ばしたことが問題になっています。非喫煙者の立場から思ったことを書いていきます。
問題の概要
衆議院厚生労働委員会の参考人として発言したがん患者(非喫煙者)の男性に、自民党議員がヤジを飛ばして問題になっています。
参考人の男性が発言している途中に、何回か「いいかげんにしろ」とヤジを飛ばしています。
ヤジとはいえ、国会で聞くような叫ぶ系ではないのですが、現場の静かな雰囲気や近い距離で言ったことや、招待した人間にヤジを飛ばしたのが問題とされています。
分煙にとどまるジョイフル
さて、ヤジを飛ばした穴見議員がどのような人物かというと・・・
・大分1区、当選3回(魔の3回生)
・九州のファミレスチェーン「ジョイフル」の2代目社長
・喫煙家
ということになっています。ヤジを飛ばした理由としては、喫煙者を必要以上に差別すべきではない、としていますが、周囲には「長谷川理事の言ったことに腹を立てていた、俺は確信犯的にいいかげんにしろと2回言った(長谷川理事は3、4回と主張)」と語ったようで、まあ後者がホンネでしょうね。
ジョイフルは九州にはどこにでもあるファミレスですが、ジョイフルでは喫煙禁煙で席が分けられているだけで、分煙装置があるわけではありません。全席禁煙に取り組むファミレスが増えている中で、こうした企業の行動からも喫煙家ということが読み取れます。・・・ブランドイメージの毀損ともいえる。
ヤジを飛ばされた参考人は、日本肺がん患者連絡会の理事長、長谷川氏。彼自身は非喫煙者ですが副流煙によって重度の肺がんになった可能性がある方。
生産性のないヤジ
彼が発言したヤジの内容は、「いいかげんにしろ」のみ。これを何回か繰り返しているだけでワンパターンで、頭のよくないヤジと言えます。むしろ長谷川理事が喫煙者にも配慮したまともな発言をしているので、そのヤジの低俗さ・生産性のなさが強調されています。
喫煙者はどう戦うべきか
喫煙者が喫煙者の権利を守っていく上で難しいところは、ほんの一部のマナーの悪い人が植え付ける悪いイメージとは我々は違う!ということだと思います。
今回のヤジ問題でも、全体的に喫煙者の立場を悪くし、非喫煙者を団結させる方向に働いていると思います。長谷川理事はまともな発言してるのに、感情をぶちまけてる画は完全に悪者ですからねー。だから喫煙者は!みたいな論調もありそう(これは印象に過ぎませんが)。
個人的にコンビニでバイトをしてる印象から言えばイラつきを隠さない客が多いのでそういう傾向はあるのかもしれません。ただしタバコがそうした影響をもたらしたのか、もともとある種の傾向を持った人がタバコを吸うようになるのかはわからないですが・・・。
喫煙者の人が気をつけるべきは悪にならないことで、元々非喫煙者とは不利な戦いであるということを自覚することです。まあ言うことはカンタンでも、非喫煙者からの無理な要求等あると思うのでイライラはすると思うのですが、それは相手の思う壺!忍耐!と完全他人事で思うのでした。