エッセイとか、自伝とか、私小説といった類の、人のやったことや考えていることを知れる読み物が好きです。
その中でも村上龍はリア充でイケイケな感じがかなりしますので、全くの逆の属性である私は参考になります。
小説では酒・ドラッグ・エロがよく出てきますね。
よくテーマになるのは快楽、いかに楽しく人生を生きるかということです。
最近は社会派小説だったり、カンブリア宮殿で経済トークをしたりと、真面目な?方向が多いようです。
トシを取ったということなんでしょうか。
『69 sixty nine』の69は人生で最も楽しかったという1969年のようで、その年に屋上をバリケード封鎖したときの自伝的小説になっています。
バリケード封鎖、というとものものしい感じがしますが、その理由がモテたいからという笑。
圧倒的軽さと実行力、思考力、社交性、そして楽しさが伝わってきました。
これを読んで真っ先に思ったのは自分の高校時代との比較・羨ましさです。
暗鬱とまではいかなくとも楽しんでなかった高校時代(高校以前も)と今を考えてしまいます。
父の話やその他上の世代で聞いたことを総合していくと、私の性格のためだけではなく、世代・年代的なことも影響していると考えました。
大胆なことをする人が少ないと思ったのです。類友現象なだけかもしれませんが。
せっかくたのしい小説を読んでいても、これが現実に起こったと考えるとさっぱり羨ましくてしょうがありませんでした。
そこらへんの受け取り方が、暗い・・・。
社会・時代のせいだと思いたいのですが、そう言い切る自信は全くありません・・・。
とまあ、本来楽しい小説ですが、トラウマ?によってはこんなふうに感じることもあります。
楽しい面を紹介しましょう。
「ゴリラの鼻くそ」という遊びを紹介していたくだりです。
答えはゴリラの鼻くそと決まっていて、相手への質問だけを変えるという遊びです。
例えば「君の名前は?」と言って「ゴリラの鼻くそ」
「好きな食べ物は?」で「ゴリラの鼻くそ」という具合です。
深夜ラジオ深夜の馬鹿力内のコーナー、「早押しクイズQQQのQのQ」でもこんなのあって、面白かったです。
これどれくらいの人にわかるんでしょうか。
ほぼ唯一紹介されていたくだらない遊びですが、急に親近感が湧きました。
なんとか、楽しく人生送っていきたいものです。